【相談】子どもの起立性調節障害、どう付き合えば(50代女性・保護者・茨城県)
今春小学5年生になる息子が、今年に入って起立性調整障害になりました。3学期の最初は休んだり、午後の1時間だけ行ったりして、徐々に少し長めに学校で過ごせるようになってきています。
この病気は長引くようなので、今後のことが心配です。特に学習面で遅れが出てしまいそうなことが気掛かりです。
このような悩みを持つとき、どのようなところへ相談したらよいのかわからず、先行きが不安です。この病気と今後、親子でどう向き合っていけばよいか悩んでいます。
教育に関する親子や先生の悩みに答える新コーナー「『学び』の悩み相談室」です。読者の皆さんから寄せられた相談をもとに記者が取材する、双方向性のある内容を目指します。こちらのURLからご投稿ください。(https://forms.office.com/r/6sBtaAQHcg)
【回答】東京医科大学病院小児科医 呉宗憲さん
起立性調節障害について、たくさん調べられたと思います。お子さんが少しずつ学校に登校できているということは、体や環境の課題、いくつかの葛藤が消化されたのでしょうから、良かったです。この状況が続くといいですよね。
重要なのは、日常生活で困らないこと
起立性調節障害は、姿勢変換に伴う血液の循環の調節におけるトラブルです。自律神経の不調によって、姿勢を変えたとき、血液や酸素を必要とする臓器に必要な量が送られず、立ちくらみや失神、気分不良が起きます。自律神経は睡眠にも関係するので、睡眠障害を併発していることも多いです。
血液を循環させる反応の悪さは、体質によるところもあると思っています。長く付き合うものとして受け止める必要がありますが、日常生活で困らないことを目指すことが重要です。天気などの変えられない原因よりも、実際に取り組める課題に目を向ける必要があります。
たとえば、①生活リズムの見…